たった10分でエンジン全開!アカペラ練習前にすべき5つの発声練習

warm up for singing a cappella

あなたは、ふだんどのような発声練習をしていますか?

のどが絶好調な状態で練習に臨むには、入念な発声練習が必要です。たった1回だけ音階に沿って歌えば準備完了な人もいれば、30分以上歌いこまないと本調子が出ないという人もいます。僕ののどはスロースターターなので、歌う前の発声練習は欠かせません。

しかし、30分以上も発声練習に費やしては全体練習の時間がなくなります。限られた時間でのどを本調子にするには、効率のよい発声練習が求められます。ここでは、僕が実践している発声練習を紹介します。

ストレッチ

stretch for singing a cappella

歌うことは、一見するとのどや声帯しか使わないように思われます。実際のところ、歌は全身運動です。響きある歌声を実現するには、全身をほぐしてリラックスさせます。

ここでは、時間の限られた発声練習を想定しているため、即効性のあるストレッチのみを紹介します。ほかのストレッチも知りたい人は、『歌に効果抜群な簡単ストレッチ』をご覧ください。

Point

  1. 舌をまわす
  2. 肩を上下に羽ばたかせる

まずは口を開けて、舌を前に突き出しましょう。このまま舌で円を描くように、ゆっくり大きくまわします。右に10回、左に10回ずつ行います。

舌を無理に突き出そうとすると、顎に力が入ります。筋肉が緊張してはストレッチの意味がありません。脱力を心がけながら、ゆっくりまわしてください。

肩まわりのストレッチは、首や上半身の脱力につながります。響きのある発声は、脱力した上半身を下半身がしっかりと支える姿勢が望ましいです。

はじめに両足を肩幅くらいに広げます。両手は太ももの横です。ここから両腕を上へ羽ばたかせ、左右の手で反対のひじをそれぞれつかみます。つかんだらすぐに離して、両手をもとに位置に戻します。

ここまでを1回として10~20回ほど羽ばたきましょう。勢いよく両腕を動かしますが、力まないようにしてください。

腹式呼吸

発声練習は、息を整えることから始めます。ここで紹介する練習は、腹式呼吸ができている前提で話を進めます。プロのアーティストも実践するボイトレですので、ぜひ参考にしてください。

はじめに両手で腰をつかみ、両足を肩幅くらいに広げます。このまま勢いよく息を「ふっ」と吐いてください。ポイントは、口をすぼませながらするどく吐くことです。

腹式呼吸が身についていれば、息を吐いた直後に自然と空気が入ってきます。呼吸に合わせておなかが膨らんだり縮んだりしていることを確認しましょう。

Point

この練習では、息をするどく吐くことしかしてはいけません。空気の供給はすべて腹式呼吸に任せます。「ふっ・ふっ・ふっ…」と1分間リズムよく息を吐きましょう。

これは発声練習になるほか、腹式呼吸が正しくできているかの確認にもなります。途中で息苦しくなるようでしたら、腹式呼吸ができていません。腹式呼吸に自信のない人は、『5分でできる腹式呼吸のやり方』を参考にしてください。

リップロール

リップロールは、唇をぶるぶると震わせるボイストレーニングのひとつです。こちらもプロ・アマチュア問わず、たくさんの歌手に支持されています。

唇が乾燥していてはリップロールができないので、水を飲むなどして唇を湿らせます。次に口の両端に力を入れて横に引っ張ります。このまま発声すれば、リップロールの完成です。

うまくできない人は、指で唇の両端を引っ張りましょう。輪ゴムをピンと張らせるイメージです。

リップロールは、音階に合わせて歌いましょう。地声から裏声まで、無理のない範囲で行ったり来たりします。ポイントは息を一定の量にすることです。少しでもバランスを崩すと、うまく振動しません。

Tips

余裕があれば、口を大きく開けたり、のど仏を下げてみましょう。空間が増えるため、響きのある発声にもつながります。

リップロールのやり方や練習方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

la-ga, ya-ga発声

あなたはエリック兄さんを知っていますか?エリック兄さんは、本名Eric Arceneauxというアメリカのボイストレーニング講師です。ニコニコ動画に投稿された動画をきっかけに、日本でもエリック兄さんの愛称で親しまれています。

彼の動画の中でも、僕が一押しなボイトレはLa-ga, Ya-ga発声です。発声練習に最適なほか、のど閉め発声も改善されます。のどを閉める癖があった僕も、la-ga, ya-ga発声のおかげでかなり改善されました。

このボイストレーニングは、4つの発音で発声練習をします。

Point

  1. la-ga
  2. ya-ya
  3. ya-ga
  4. ta-la

こちらも音階に合わせて歌います。解説にもあるように、発声しているときは顎を動かさないようにしましょう。

YUBAメソッド

YUBAメソッドとは、三重大学教育学部教授の弓場徹先生が開発したボイストレーニングです。誰でも音痴が改善できるように、というコンセプトのもとお手本をまねるだけという簡単なトレーニングになっています。

中でも、ふくろうのように「ほーほー」と裏声を出すトレーニングが効果的です。地声で高音域を発声するためには、輪状甲状筋と呼ばれる筋肉が重要になります。

輪状甲状筋を鍛えるには、息漏れのある裏声を発声することが一番です。息漏れのある裏声というのが、YUBAメソッドの「ほーほー」にあたります。

YUBAメソッドは、音域の拡大や地声・裏声の強化、ミドルボイスの発声へ貢献します。発声練習にとどまらず、ふだんのボイストレーニングにも打ってつけです。

YouTubeには、弓場先生によるボイストレーニング動画も公開されています。「ほーほー」の発声については3つのパートに分かれています。一通り目を通せば正しい発声が身につくはず。

しげ

サムネイルが同じだけど、それぞれ違う動画だよ
Tips

さらに歌声を鍛えたいのであれば、弓場先生のボイトレ本『奇跡のボイストレーニングBOOK』を買うことをオススメします。練習音源も豊富ですので、各声区の発声練習ができます。高音が出ない、声がボソボソするなど悩み別にトレーニングメニューが組まれていることもありがたいです。僕も愛用しているボイトレ本の一冊です。

まとめ

ここでは、アカペラの練習前に取り入れたい発声練習を紹介しました。発声練習の時間が10分と仮定すると、僕は次のように時間配分します。

メニュー 時間配分
ストレッチ 2分
腹式呼吸 1分
リップロール 2分
laga-yaga発声 3分
YUBAメソッド 2分

僕はのどをリラックスさせるためにも、la-ga, ya-ga発声に力を入れます。もちろん、発声練習や時間配分は上の通りだけではありません。その日の調子によって内容や時間も変わってきます。あなたの歌声やのどに合わせて、発声練習をアレンジしてください。

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