裏声(ファルセット)が小さい人向け|声量を上げるボイトレ7選

裏声

あなたは、裏声の声量が小さいと悩んでませんか?

裏声は、高い曲を歌うために必須の発声方法です。地声とは異なる音色や響きのため、裏声を出せると表現の幅が広がります。

一方、裏声の声量が小さいため歌に応用できない人もいるのではないでしょうか。せっかく裏声を出せるのに、使い物にならなければもったいないですよね。

ここでは、裏声の声量を大きくするボイストレーニングを紹介します。トレーニングを続ければ、地声の音域や声量も改善されるので、ぜひ参考にしてください。

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裏声の声量が小さくなる原因と解決策

個人差はありますが、裏声が小さくなる原因を大きく分けると下の表になります。

原因 解決策
発声しにくい姿勢になっている 体幹トレーニングにより姿勢を矯正する
息が十分に送り込まれてない リップロールとタングトリルにより呼吸を整える
声帯を伸ばせていない 息もれのある裏声により輪状甲状筋を鍛える
声帯を閉鎖できていない エッジボイスにより閉鎖筋を鍛える
口の中に響かせていない 口の開け方を見直すことで口腔共鳴を覚える
鼻の奥に響かせてない 裏声でハミングすることにより鼻腔共鳴を覚える

体幹トレーニング

裏声の声量を大きくするには、声の通りをよくしなければなりません。猫背だったり、首が前に突き出たりしては、思うように声が出ないですよね。

体幹トレーニングは、姿勢を矯正する効果があります。インナーマッスルを鍛えられるので、腹式呼吸にも改善されますよ。

  • フロントブリッジ
  • サイドブリッジ
  • バックブリッジ
Memo

体感トレーニングを行うときは、呼吸を意識します。正しい呼吸は、インナーマッスルを効果的に鍛えるだけでなく、肺活量の増加にもつながります。いずれのトレーニングメニューも自然呼吸をしましょう。

フロントブリッジ

まずは、うつぶせの状態から腰を落として、ひじを立てます。ひじは、肩の真下に置きましょう。次に、腰を持ち上げて、背中、腰、お尻が一直線になるようキープします。

腰がのけぞると腰痛の原因になります。お腹に力を入れて、体を支えてください。はじめは30秒キープすることを目安に、45秒、60秒と増やしましょう。

サイドブリッジ

体を横向きにして、ひじを地面に置きます。反対側の手は、腰に添えましょう。お尻が下がらないよう、お腹を持ち上げます。体が一直線になるよう意識してください。

はじめは、この姿勢を10秒キープしましょう。慣れてきたら20秒、30秒と増やしてください。

バックブリッジ

仰向けに寝て、両ひざを立てます。脚は肩幅と同じくらい開きましょう。手のひらを下にして、両手を体の横に置きます。その状態から、ひざ、腰、肩が一直線になるよう背中を浮かせます。

このとき、ひざの曲がりが90度になるよう意識しましょう。はじめは、この姿勢を30秒キープ。慣れてきたら45秒、60秒と増やしてください。

リップロール

リップロールの最大の特徴は、呼気圧、肺圧の最適化にあります。言い換えると、息の吐く量、強さを一定にできるということです。

裏声を出すと息が切れるという人は、呼吸を最適化すると改善されるでしょう。声帯や表情筋をリラックスさせるので、ウォーミングアップにも最適ですよ。

  1. 唇を湿らす
  2. 唇を前に突き出して軽く閉じる
  3. 息を吐いて唇を「ぶるぶる」と鳴らす

リップロールの前に、水を飲むなどして唇を湿らせてください。唇が乾燥しては、思うように振動しないので注意しましょう。

下唇で上唇を持ち上げるようなイメージで口を閉じます。閉じる力が強すぎても弱すぎても振動しないので、力加減を調整しながら練習しましょう。

リップロールが一瞬しかできないという人は、吐く息の量が多いかもしれません。息を吐くときは、一定になるよう心がけてくださいね。

まずは、10秒を目安に続けてください。慣れてきたら20秒、30秒と増やしましょう

しげ

リップロールをするときは、息だけでも声を混ぜながらでも問題ないよ。僕の体感としては、声を混ぜると負荷が大きくなる印象かな。「うー」の発音が、一番やりやすいよ。
Memo

できない人は、唇の両端を指で引っ張ってください。唇が張るので、振動しやすくなります。まずは指で補助しながら、リップロールの感覚をつかみましょう。

リップロールリップロールの効果とは?手軽にボイトレできるやり方と練習方法

タングトリル

タングトリルもリップロールと同じく、呼吸を最適化するボイストレーニングです。リップロールよりも負荷が大きいため、効率よくトレーニングできます。

  1. 舌を口の上側にくっつける
  2. 息を吐いて舌を「とぅるるる」と鳴らす

タングトリルは、巻き舌の要領で「とぅるるる」と息を吐きます。しかし、これがなかなか難しい。慣れないうちは、まったく続かないですよね。

ポイントは、息を一定の量で吐き続けることです。タングトリルは、息を吐く量、肺圧を最適化するボイストレーニング。吐く息の量が多すぎても少なすぎても、舌が鳴りません。

はじめは10秒を目標に練習しましょう。慣れるまで時間がかかりますが、根気強く続けてください。

1週間も練習すれば、タングトリルが身についているはず。あとは15秒、20秒と時間を伸ばしていきましょう。

しげ

僕も最初はできなくて苦労したよ。でも、毎日練習したら25秒以上は安定してできるようになったよ。5分でもいいから毎日継続することが上達の秘訣。
タングトリル巻き舌がポイント!息の量を整えるタングトリルのやり方とコツ

息もれのある裏声

人は、裏声や地声で高音を出すときに輪状甲状筋と呼ばれる筋肉を使います。試しに鏡で口の中を観察しながら、高い声を出してください。

発声に合わせて、のどちんこの奥、のどの天井部分がへこみませんでしたか?

輪状甲状筋は、声帯を引っ張ることで発声を手助けしてます。天井のへこみは、声帯を引っ張っているというわけです。引っ張られた声帯に空気がぶつかることで、高い音がつくられます。

イメージとしては、ピンと張ったギターの弦でしょうか。弦を引っ張る力が強いほど、高い音が出ますよね。人が高音を発声するときも、同じような現象が起きているわけです。

※実際には、音の出る仕組みは弦楽器と異なりますが、ここでは割愛します。

息もれのある裏声は、輪状甲状筋をもっとも鍛えることのできる発声方法です。息もれのない裏声よりも、のどに負担がかからないので、安心してトレーニングできますよ。

  1. 下あごを下げて、口を大きく開く
  2. 軽く息を吸い込む
  3. 息を多めにして「ほー」と裏声で発声する

口を開けるときは、下あごの骨が出っ張るくらいが丁度です。耳の前に手を当てると確認できます。もし痛みを感じるのであれば、無理しないでくださいね。

裏声は、最小限の息で発声するよう心がけます。いきなり大きな声で出そうとすると、のどや声帯を傷つけるかもしれません。

裏声は、フクロウのように「ほーほー」と発声しましょう。「ほ」は、息もれしやすい音。ほかの音よりも効率よく鍛えることができますよ。

エッジボイス

ふつうの裏声は、声帯を開きながら発声します。声帯が開いている分、それだけ肺からの空気をたくさん消費します。結果、地声よりもか細い音色になるわけです。

一方、地声は声帯が閉じているので、裏声よりもハッキリと発声できます。そのうえ、声量も大きいですよね。

声帯を閉じることは、裏声の声量アップにつながります。ここでは、閉鎖筋を鍛えるエッジボイスを練習しましょう。

Memo

閉鎖筋とは、声帯を閉じる筋肉の総称です。

  1. 低い声を「あー」と出す
  2. 発声しながらのど仏を下げる

声を出すときは、低い、かつ出しやすい音にしてください。発声しながらのど仏を徐々に下げると、「あー」という声から「あ゛あ゛あ゛......」という声に変化したはず。

呪怨のような声が出れば、エッジボイスの完成です。声帯を閉じる感覚をつかめれば、低い音でなくともエッジボイスを発声できます。

まずは、10秒を目安にエッジボイスを発声し続けます。安定してきたら15秒、20秒と増やしましょう。

発声するときは、音がぶれたり止まったりしないよう意識します。安定した発声が上達のコツです。

エッジボイスのやり方と練習方法呪怨のようなエッジボイスとは?出し方と練習方法をご紹介

口の開け方を見直す

人は、共鳴腔と呼ばれる空間を使って、音程や音色を調整します。共鳴腔は、大きく分けて3つあります。

  • 鼻腔
  • 口腔
  • 咽頭

あなたは、音楽の授業で「口角を上げて歌いましょう」と言われたことがありませんか?

口角を上げると、口の中の空間(口腔)が広がります。空間が広がれば、それだけ音が響くというわけです。

口腔共鳴を使いこなすには、口の開け方を見直す必要があります。まずは、正しい口の開け方で母音を発音しましょう。

母音 口の開き
奥歯を歯磨きするように口を縦に開く
前歯を歯磨きするように口を横に開く
「お」よりも口をすぼめる
「い」よりも口を指一本分縦に開く
下前歯の裏を歯磨きするように口を開く

口の開きを確認するために、鏡の前でトレーニングしてください。実際に歯磨きしながらトレーニングすると、感覚を覚えやすいですよ。

各母音の口の形ができたら地声と裏声、両方で発声します。口腔共鳴ができれば、トレーニング前と比べて声量が大きくなっているはずです。

裏声でハミングする

共鳴腔の中でも、高音発声に欠かせないのが鼻の奥にある鼻腔です。裏声を鼻腔に響かせると、これまで以上にキレイな音が鳴ります。

単に声を大きくするのではなく、裏声の響きを増すことで音量アップを目指します。鼻腔を使いこなせば、地声の音域や声量も改善されますよ。

練習方法はいたってシンプル。裏声でハミングするだけです。ハミングしたとき鼻に振動を感じれば、音が鼻腔に共鳴してます。

ピアノやキーボードを「ぽーん」と鳴らして一緒に歌うもよし。好きな曲をハミングで歌うもよし。鼻腔を使いこなして、美しい裏声を手に入れましょう。

まとめ

ここでは、裏声の声量を大きくするボイストレーニングを紹介しました。

  • 体幹トレーニング
  • リップロール
  • タングトリル
  • 息もれのある裏声
  • エッジボイス
  • 口の開け方を見直す
  • 裏声でハミングする

裏声は、地声よりも細いため使いこなすまで時間がかかります。しかし、きちんと鍛えることができれば、どんな曲でも歌うことができるでしょう。

ヘッドボイスやミドルボイス、ミックスボイスなどの発声方法は、いずれも裏声の延長線上にあります。

まずは声量アップを目標にして、ほかの発声方法にも挑戦してください。

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