ボイストレーニングとは?声を鍛えるボイトレで期待できる9つの効果

ボイストレーニング

歌が上手になりたい。そんな思いからボイストレーニングを始める人も多いはずです。ボイストレーニングは、自宅でできる簡単なメニューからプロの講師が教えてくれる教室まで様々。

ここでは、ボイストレーニングについての説明と期待できる効果を紹介します。読み終わったころには、あなたもボイストレーニングをしたくなるはず。

ボイストレーニングとは?

ボイストレーニングとは、声をつくるためのトレーニングです。歌声は楽器です。正しい呼吸法を身につけたり、歌える音域を広げたりすることで、歌声という楽器をつくり上げます。

ボイストレーニングと混同されるものに、ボーカルレッスンがあります。ボーカルレッスンとは、歌声という楽器の使い方を習うレッスンです。レッスンは、歌の技術を磨く、歌唱力を鍛えるなど実践的なものがほとんど。ボイストレーニングとは、まったくの別物ですので誤解しないでください。

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ボイストレーニングでは歌がうまくならないの?

ボイストレーニングとは、楽器をつくる作業でもあり鍛える作業でもあります。トレーニングを積むほど、あなたの歌声がよりよい楽器になるということ。

ピアノやギターなども丹精込められて作ったモノほど音色がキレイですよね。歌声という楽器も、鍛えた分だけ美しい音色を奏でる楽器へと成長します。

歌にとって、キレイな歌声ほど頼もしい楽器はありません。音色の美しさはもちろん、奏でられる音域や発声できる音量なども重要ですね。ボイストレーニングは、あなたの楽器でできることを増やす訓練。楽器が使いやすければ、それだけ早く使い方を習得できます。

ボイストレーニングは、歌が上手くなる近道です。歌い方を習うのは、歌声という楽器をつくってから、ということを忘れないでください。

ボイトレで期待できる効果

ボイストレーニングで期待できる効果は次の9つです。

Point

  1. 腹式呼吸が身につく
  2. 息の量を調整できる
  3. 声量が大きくなる
  4. 芯のある発声ができる
  5. 声の響きが増す
  6. 歌詞をハッキリと発音できる
  7. 音域が広がる
  8. 発声方法が増える(ミドルボイス、ミックスボイス)
  9. 音感が鍛えられる

裏を返せば、9つのうち1つでもできないもの、苦手なものがあれば、ボイストレーニングをする価値があります。僕は声がデカい以外取り柄がありませんでしたが、ボイストレーニングをすることで、かなり改善しました。特に、呼吸や音域は成果が出やすいですよ。

腹式呼吸が身につく

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歌うときはいつも息苦しい

息苦しさを感じる原因のひとつは、腹式呼吸ができてないことが考えられます。声は、息をエネルギー源としています。キレイな歌声を奏でるには、エネルギーを十分に供給しなければなりません。

腹式呼吸は、肺の空気を効率よく運ぶ呼吸法です。歌が上手な人は、必ずと言ってよいほど腹式呼吸を使いこなしてます。

ボイストレーニングでは、発声の土台である呼吸から鍛えることができます。腹式呼吸を習得することは、歌が上手くなる最初の一歩なのです。

息の量を調整する

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フレーズの終わりまで息がもたない

フレーズを最後まで歌いきれない原因のひとつは、息の量を調整できてないことが挙げられます。発声には最適な息の量があります。多すぎると声が大きくなりすぎますし、少なすぎると声がかすれますね。好きな歌を歌いこなすには、息の量を調整しなければなりません。

息の調整は、腹式呼吸の延長線上にあります。腹式呼吸では、横隔膜を下げることで肺の容量を増やします。十分な空気が肺に満たされていれば、余裕をもって空気を供給できます。肺の中がスカスカであれば、息を調整する余裕がありませんね。

声量が大きくなる

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どんなに頑張っても声が大きくならない

声量が小さい原因は、主に次の3つが考えられます。

Point

  1. 歌う姿勢が悪い
  2. 肺活量が少ない
  3. 息の変換効率が悪い

ボイストレーニングは、声を出すトレーニングだけではありません。時には、歌う姿勢から矯正することもあります。声量が小さくなる原因は個人差があるため、その人に合った対策が必要です。

姿勢が悪いのであれば、正しい姿勢を身につける。肺活量が少ないのであれば、腹式呼吸を習得、鍛える。息の変換効率が悪いなら、息の量を最適化する練習(リップロール、タングトリル)をする。

声量が小さく原因をひとつずつ解決することで、確かな改善が見込めます。

芯のある発声ができる

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高音になるほど声がかすれる、歌声がボソボソして聞こえない

歌声がかすれる、ボソボソするのは、声に芯がないからです。芯のない声は、音の輪郭がぼやけるため耳まで届きません。

芯のある声には、息を十分に送り込むこと、息の変換効率を上げることなどが求められます。呼吸を整えるだけで、大幅な改善が見込めるのです。

声の響きが増す

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声量は増したけど声が響かない

人は、体の中にある空間を使って音をつくります。響く声を手に入れるには、3つの空間を使いこなさなくてはなりません。

Point

  1. 鼻腔(びくう)
  2. 口腔(こうくう)
  3. 咽頭(いんとう)

鼻腔は、鼻のまわりにある空間です。鼻歌を歌うと音が響きますよね。歌うときも、鼻を鳴らすように歌うと響きが増すのです。

口腔は、口の中の空間です。小・中学校の音楽で、先生から「笑顔で歌いましょう」と言われませんでしたか?声は、口角を上げると明るい響きになります。笑顔で歌わせるのは、口角を上げるためだったんですね。

咽頭は、ノドのまわりの空間です。あくびをするときに声を出すと、いつもより低くて太い声になりますよね。これは、咽頭に音を響かせているからです。オペラ歌手のような太い声も、咽頭を使いこなした結果できるようになります。

ボイストレーニングでは、3つの空間に音を共鳴させる練習をします。これらの共鳴を駆使することで、声に響きが生まれるのです。

歌詞をハッキリと発音できる

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歌を録音して聞いてみると歌詞が聞き取れない部分がある

自分ではハッキリと歌っているつもりでも、聞き返してみると何を歌っているかわからない。あなたも、そんな経験がありませんか?

歌詞が聞き取れない原因は、次の2つが考えられます。

Point

  1. 滑舌が悪い
  2. 子音の発音ができていない

キレイな歌声を手に入れても、歌詞が聞き取れなかったら宝の持ち腐れ。鍛えた楽器を生かすには、発音も見直す必要があります。

滑舌を改善するには、表情筋や舌筋などの筋肉を鍛えなければなりません。下郎売りなどのゆっくり言葉も定番の滑舌トレーニングです。

ボイストレーニングならではの練習は、子音の発音です。子音を意識して発音しないと、バックの音楽にかき消されます。特に、サ行やハ行の子音は埋もれがち。子音の音をひとつずつ発声練習することで、歌詞がハッキリと聴こえるようになります。

音域が広がる

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最近の曲は音程が高くて歌えない

好きな曲を歌いたいけど高音が出ない。あなたも、このような経験が一度はあるはず。特に最近の曲は、素人には難しい高音を連発する曲が目立ちます。

音域を広げるには、輪状甲状筋と呼ばれる筋肉を鍛えなければなりません。筋肉を鍛えるので、もはや筋トレのようですね。

歌は全身の筋肉運動として捉えることができます。ボイストレーニングでは、あなたが想像する筋トレとは別のトレーニングが用意されています。音域を広げるならこの筋肉、歌声を強化するならこの筋肉というように、ふだんの生活では鍛えることのできない筋肉に注目して練習していくのです。

発声方法が増える

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高音を地声のように歌う歌手ってどうなってんの?

声には、地声と裏声の2つがあります。ふだんの話し声が地声、高音を歌うときにひっくり返った声が裏声です。実は、裏声にはさらに3種類の声が存在します。

Point

  1. ミドルボイス
  2. ヘッドボイス
  3. ホイッスルボイス

ミドルボイスは、裏声の低音域を発声する声です。ふつうの裏声よりも太い響きを持つため、地声のように聴こえることもしばしばあります。

ヘッドボイスは、多くの人が耳にしたことのある裏声です。ボイストレーニングをしたことない人でも、裏声で歌い続ければヘッドボイスを習得できます。

ホイッスルボイスは、裏声の超高音域を発声する声です。名前の通り、まるでホイッスルを鳴らしたかのような響きの音です。ホイッスルボイスは、ポップスで使われることがめったにないので、あまり耳にしたことがないでしょう。ちなみに、地声のことはチェストボイスと呼びます。

地声(チェストボイス)と裏声(ヘッドボイス)、そしてミドルボイスを鍛えた先に、ミックスボイスと呼ばれる発声があります。

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地声と裏声をうまく切り替えられない

地声と裏声が切り替わる点を喚声点と言います。喚声点付近では、音が急にとんだり、声量が小さくなったりします。

ミックスボイスは、喚声点をなくすことで地声と裏声を滑らかにつなぐ発声方法です。高音を地声のように発声する歌手のほとんどは、ミドルボイスを使いこなしてます。

ミックスボイスの習得を最終目標にしているボイストレーニングが多いです。ミックスボイスは、各発声方法や呼吸を鍛えた結果得られるもの。それだけ難易度が高いので、最終目標にするのもうなずけますね。

ミックスボイスができれば、ほぼすべての曲を歌うことができます。音程の高さなど気にする必要はありません。どんな音域でも対応できる、まさに夢のような発声方法です。

音感が鍛えられる

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カラオケとかで音程がとれない

歌が上手に聴こえる条件のひとつが、正しい音程で歌えていることです。何回も同じ曲を練習すれば自然と音程を覚えられる一方で、音感がないから正しい音程かわからない、という人も多いはず。

ボイストレーニングでは、音階に沿って発声する練習が豊富にあります。YouTubeなどで検索すれば、たくさん出てくるはずです。音源に合わせて毎日練習することで、音感が少しずつ鍛えられます。発声練習をしているうちに音感も身につく、一石二鳥のトレーニングですね。

まとめ

ボイストレーニングで期待できる効果は、次の9つです。

Point

  1. 腹式呼吸が身につく
  2. 息の量を調整できる
  3. 声量が大きくなる
  4. 芯のある発声ができる
  5. 声の響きが増す
  6. 歌詞をハッキリと発音できる
  7. 音域が広がる
  8. 発声方法が増える(ミドルボイス、ミックスボイス)
  9. 音感が鍛えられる

ボイストレーニングは、歌声という楽器をつくるトレーニング。歌の技術を磨く訓練ではありません。しかし、ボイストレーニングのおかげで今までよりも歌いやすくなった、ということは多々あります。

僕もボイストレーニングに通うことで、音域が広がったり、腹式呼吸を鍛えたりした結果、以前よりも歌える曲が増えました。高音に行くほどノドを絞める癖がありましたが、今では楽に発声できます。

あなたも、今よりも歌がうまくなりたいと思うのであれば、実践することをオススメします。ボイストレーニングの教室に通わなくても、自宅でできるメニューもあります。歌の技術を磨く前に、歌声という楽器づくりに専念しましょう。

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