ずば抜けたボイスパーカッションを実現するために必須な10の練習

voice percussion tips

あなたはボイスパーカッションが上達するために、どのような練習をしてますか?

ボイスパーカッションは、バスドラムやハイハットなど基本の音さえ覚えてしまえば、誰でも演奏できます。一方、ほかのボイスパーカッションよりも頭ひとつ抜けるには、自分だけの演奏スタイルが必要です。

ここでは、誰にも真似できない演奏を実現するための練習方法を紹介します。

リズムを正確にキープする

ボイスパーカッションは、曲のリズムを一定にキープする役割があります。ライブなど人前での演奏は緊張がつきもの。練習通りの力を発揮できず、曲のリズムをくずしてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。曲のリズムを正確にキープするには、次の練習を心がけましょう。

Point

  1. メトロノームだけ鳴らして刻む
  2. メトロノームを鳴らしながらアカペラを演奏する
  3. リズムがくずれるフレーズを抜き出して練習する
  4. 2~3を繰り返す

はじめは練習している曲のBPMを体に覚えさせます。メトロノームのリズムに合わせて、ひたすら練習してください。リズムが体になじんだら、ほかのメンバーと一緒に演奏しましょう。このとき、正確なリズムを刻めるようにメトロノームを聴きながら演奏してください。

一曲通して演奏すると、リズムがくずれるフレーズを見るけられるはず。あとは、虱潰しに不安定なフレーズを練習するだけです。曲全体で安定するまで、根気強く練習してください。

リズムパターンを増やす

ボイスパーカッションのリズムパターンがひとつやふたつであれば、少々心もとないですね。リズムパターンを増やすことは、表現力の幅を広げることにつながります。はじめは8ビートの中で、音を入れ替えるだけで構いません。試行錯誤することで、アレンジにあったリズムパターンが見えてきます。

せっかくなので、リズムパターンを増やすヒントをいくつか紹介します。

Point

  • 音楽を聴きまくる
  • プロの演奏をまねする
  • アレンジの意図を読み取る
  • ベースラインに合わせる

これらについて順に説明するので、ぜひ参考にしてください。

音楽を聴きまくる

リズムパターンを増やすカギは、あなたがふだん聴く音楽の中に眠ってます。聴く音楽はアカペラである必要はありません。邦楽・洋楽問わず、楽曲にはドラムやパーカッションがつきものです。カッコいいと感じるリズムを片っ端から抜き出してください。あとは、そっくりそのままボイスパーカッションに取り入れるだけです。

Tips

実際のドラムを聴くと、刻み方が細かすぎてボイスパーカッションで再現できないこともあります。この場合は、再現できるようにアレンジしましょう。考えながらアレンジすることも、あなたの糧になります。完璧にコピーすることを目指さず、あなた好みのパターンにアレンジしましょう。

プロの演奏をまねする

ボイスパーカッションをまねする練習ほど、効果的な練習はありません。音色やリズムパターンだけでなく、息づかいや緩急のつけ方、グルーヴ感など身につくことがたくさんあります。参考までに、僕が実践する練習を紹介します。

Point

  1. まねしたいリズムパターンを覚えるまで聴く
  2. リズムパターンをゆっくり刻む
  3. 元のテンポで刻む
  4. 原曲と一緒に刻む

はじめは、まねしたいリズムパターンがある曲を聴きこみます。僕は、PentatonixのKevinやVoicePlayのLayneをまねすることが多いです。

曲を覚えたら、まねしたいリズムパターンだけ抜き出して、ゆっくり刻みます。一音一音丁寧に、テンポをくずさないよう刻んでください。正確に刻めるようになったら、元のテンポに戻します。最後に、原曲に合わせて刻むだけです。

Tips

目的やアレンジに合わせて、まねする候補が何人かいるとよいでしょう。僕の場合、ノリが欲しいときはKevin(Pentatonix)、ベースと一体感を出したいときはLayne(VoicePlay)、フィルインを考えるときはAdam(Home Free)を参考にします。

アレンジの意図を読み取る

編曲者にもよりますが、たいていのアカペラ楽譜はボイスパーカッションのことも考えてアレンジされてます。ボイスパーカッションの構成を考えるときは、彼らの意見をないがしろにしてはいけません。

もり

私は実際の演奏を想像しながらアレンジするよ

もしあなたの中でボイスパーカッションのイメージができているなら、編曲者に伝えてください。編曲者が、ボイスパーカッションを経験してるとは限りません。本職の意見ほど参考になるものはありません。曲作りから参加して、思い描いたリズムを刻んでください。

Tips

Pentatonixは全員の意見を交えながらアレンジを進めます。また、VoicePlayの曲のほとんどはLayneがアレンジしてます。世界トップクラスのアカペラグループは、いずれもパーカッションがアレンジにかかわってます。圧倒的なグルーヴの裏には、パーカッションのイメージがあることを忘れないでください。

ベースラインに合わせる

強いアタック音がほしいときや曲に一体感を出したいときには、ベースと息を合わせなければなりません。特に、バスドラムはベースの低音と相性が抜群です。ベースラインを確認したり歌い方を話し合ったりして、グルーヴを生み出しましょう。

音色を調整する

ボイスパーカッションの音色を変えることも、表現のひとつです。しっとりしたバラードに重いアタック音は似合いませんね。アレンジを読み取れたなら、どのような音がふさわしいかわかるはず。

軽快に跳ねるアレンジであれば、ひとつひとつの音を短くする。リズム隊がガンガン前に出るアレンジであれば、息を強めに吐いてアタック音を強調する。このように、アレンジに合わせて音色を調整してください。

録音して聴き直す

技術を磨くには、自分の演奏を客観的に聴く必要があります。みんなで合わせたときの音源でもよいですし、ボイスパーカッションのみの音源でも構いません。まずは自分の演奏を振り返るために、録音してください。

聴き直したとき、リズムやテンポを確認することは当然ですね。ほかにも確認すべきことはたくさんありますが、特に集中して聴いてほしいのは音が演奏になじんでいるかです。

いくら正確無比な演奏ができても、音がなじんでなければ違和感を感じます。ボイスパーカッションだけ浮いて聴こえるので、一体感が生まれません。リズムパターンを変える、息の量を調整する、違う音に差し替えるなどして曲になじませてください。

声を最大限に生かす

しげ

ボイスパーカッションはドラムの音しかありえない

と言う人がいます。電子ドラムやシンセサイザーの音はビートボックスの領域、ボイスパーカッションとビートボックスは別物、と考えているのでしょう。

ボイスパーカッションとビートボックスを区別する必要はありません。声や口、唇などを使って出せる音は、なんでも取り入れるべきです。ただの息継ぎの音でも、するどく「スッ」と吸うことでリズムができます。息を多めに「アッ」と発音してもよいでしょう。

音楽に正解はありません。ボイスパーカッションはこうあるべき、という固定概念に凝り固まっていては、いつまで経っても上達しません。身勝手なイメージにとらわれず、口から出る音をうまく活用しましょう。

Tips

声を使った演奏は、VoicePlayのLayneが上手です。僕も彼の演奏を参考にしながら、声を取り入れたボイスパーカッションを考えます。「声を使う」ことがイメージできない人は、彼の演奏を見てください。

まわりを聴く耳を鍛える

ボイスパーカッションはリズムを担う要として、ほかのパートを引っ張らなければなりません。しかし、われ関せずという素振りで演奏をするボイスパーカッションもいます。リズムをキープするはずが、どんどん走ってしまい曲のテンポをくずす。これでは、ボイスパーカッションの意味がありません。

この原因は、まわりを聴けていないことです。ボイスパーカッションはリズムをつくるために、まわりのパートを聴かなければなりません。リズムの感じ方は個人差があります。個人差を考慮したうえで、全員が歌いやすいようリズムを刻む。独りよがりな演奏では、グルーヴは生み出せません。

まわりを聴くには、徐々に耳を慣らす必要があります。僕は次の手順で耳を慣らしました。

Point

  1. ベースを聴きながら演奏する
  2. コーラスを聴きながら演奏する
  3. リードを聴きながら演奏する
  4. 全員を聴きながら演奏する

リズムを生み出す土台から固めていくように耳を鍛えます。ベースが聴こえてくるようになるだけで、曲の一体感が段違いです。テンポキープしやすくなるほか、ノリやすいリズムもつくれます。

Tips

耳を慣らすときは、聴くべきパートだけに集中します。例えばベースを聴く場合、ほかのパートには耳を傾けずベースだけに全神経を集中させます。何度か追ううちに、自然と耳に入ってきます。この要領で、すべてのパートを網羅してください。

まとめ

ここでは、ボイスパーカッションが上達する練習を紹介しました。

Point

  1. リズムを正確にキープする
  2. リズムパターンを増やす
  3. 音楽を聴きまくる
  4. プロの演奏をまねする
  5. アレンジの意図を読み取る
  6. ベースラインに合わせる
  7. 音色を調整する
  8. 録音して聴き直す
  9. 声を最大限に生かす
  10. まわりを聴く耳を鍛える

ボイスパーカッションは誰でも気軽に挑戦できるパートですが、極めるにはたくさんの練習が必要です。いつまでも音に固執しては、一向に上達しないでしょう。独りよがりな演奏もいけませんね。まわりから曲のリズムを任せてもらえるよう練習に励んでください。

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