高音を出したい!確実に音域が広がる7つのボイストレーニング

ボイストレーニング

あなたは、高音が出ない、音域がせまいと悩んでませんか?

最近のポップスは、高音を連発するような曲が流行りです。突き抜けるハイトーンは、聴く分には楽しめますが、歌うとなると一苦労。思うように高音が出せなくて、悔しさを感じている人も多いはず。

ここでは、高音を出すためのボイストレーニングを紹介します。毎日コツコツ続ければ、音域が広がること間違いなしの練習なので、ぜひ実践してください。

腹式呼吸を身につける

腹式呼吸は、肺の空気を効率よく運ぶ呼吸法です。横隔膜を下げることで、肺の容量が増加。声のエネルギー源である息を十分に供給できるのです。

腹式呼吸を身につけるため、3つのトレーニングをします。すでに腹式呼吸ができる人は、スキップしてください。

Point

  1. 仰向けになって呼吸する
  2. 肺の空気を吐き切る
  3. 肺の空気を吐き切った後、7秒間息を止める

仰向けになって呼吸する

特に意識しなければ、人は胸を使う胸式呼吸をします。歌うときに、肩を上げて息継ぎする人は胸式呼吸です。ふだんから胸式呼吸の人は、はじめに腹式呼吸の感覚をつかまなければなりません。

仰向けになって呼吸をすると、勝手に腹式呼吸になります。お腹に手を当てると、呼吸に合わせて膨らんだり縮んだりすることがわかりますね。腹式呼吸では、このようにお腹が大きく動きます。

感覚をつかんだら、立ったまま腹式呼吸ができるか確認しましょう。呼吸に合わせてお腹が動いていれば合格です。

肺の空気を吐き切る

次は実戦形式の練習です。はじめに、肺の中を空にする勢いで息を吐いてください。「しーっ」と鋭く発音すると、息を吐きやすいです。

「これ以上吐けない」となっても、もう一息。手でおへその下あたりをグイっと押し込んで、わずかに残った空気を絞り出してください。これで、ようやく肺が空っぽになりました。

吐き切った後、一瞬だけ息を止めます。直後に、全身の力を抜きましょう。力を抜くと横隔膜が下がるので、お腹が膨らみます。膨らむのと同時に、勝手に呼吸していることに気がつくはずです。

腹式呼吸では、「息を吐く」という動作しかしません。肺の空気を吐き切ると自動で呼吸が始まるのです。練習をすると、息を吐いた分だけ呼吸することができます。

肺の空気を吐き切った後、7秒間息を止める

自然に呼吸ができることを実感したら、腹式呼吸を鍛えます。方法はいたって簡単。息を吐き切った後に、7秒間息を止めるだけ。あとは力を抜いて、自然と呼吸するだけです。

慣れてきたころには、腹式呼吸が身についているはず。歌うときも、腹式呼吸ができていれば完璧です。

体幹トレーニング

体幹トレーニングをする理由は、2つあります。1つ目は、インナーマッスルを鍛えるためです。腹式呼吸の時に使う横隔膜は、インナーマッスルの一種。横隔膜を鍛えるには、体幹トレーニングをしなければなりません。

2つ目は、姿勢をよくするためです。声の通りをよくするには、正しい姿勢で歌わなければなりません。猫背だったり、首が前に出ているようでは、思うように声が出ないでしょう。体幹トレーニングをすることで、姿勢を矯正します。

ここでは、数ある体幹トレーニングの中から、より効果的なものを2つ厳選しました。

Point

  1. 水平クランチ
  2. フロントブリッジ

水平クランチ:まず、膝を立てて仰向けに寝ます。手のひらを下にして地面に置きましょう。この状態から3秒かけて、脚を90度、肩、頭を上げて両手を前に突き出します。両手は、おへその高さで水平にしましょう。この姿勢を3秒キープしたら、ゆっくり戻ってください。

動き出しから姿勢をキープするまでは息を吐き続けます。一気に吐くのではなく、一定の量を保ちながら吐き続けてください。姿勢を戻すときは、自然呼吸をしましょう。

はじめは5回を目安に、慣れてきたら10回、15回と回数を増やしてください。

フロントブリッジ:まずは、うつぶせの状態から腰を落として、ひじを立てます。ひじは、肩の真下に置きましょう。次に、腰を持ち上げて、背中、腰、お尻が一直線になるようキープします。腰がのけぞると腰痛の原因になります。お腹に力を入れて、体を支えてください。

はじめは5秒キープすることを目安に、10秒、15秒と増やしましょう。5秒キープを1セットとして、3セットもすれば十分でしょう。フロントブリッジの間は、自然呼吸を意識しましょう。

体幹トレーニングは、ボイストレーニングと相性抜群です。中でも、長友佑都選手が書いた「長友佑都体幹トレーニング20」はオススメ。僕自身、腰痛を治すために購入しましたが、ボイストレーニングの観点でも思わぬ効果を実感しました。

リップロール

リップロールは、呼吸の量を最適化するボイストレーニングです。やり方が簡単なうえ、たくさんのメリットがあります。

Point

  • 唇や表情筋のリラックス
  • 音感を鍛える
  • お腹まわりの筋肉を活性化させる

口を閉じた状態で、唇をぷるぷる震わせます。息が強すぎても弱すぎても震えないので、一定に吐くよう心がけます。声は、出しても出さなくても構いません。

Tips

リップロールができない人は、手で口を横に引っ張りましょう。唇が張るので振動しやすくなります。唇の乾燥も、できない原因のひとつ。唇が乾いてきたら、水を飲んで潤してください。

タングトリル

タングトリルもリップロール同様、息の量を最適化するトレーニングです。タングトリルはリップロールよりも負荷が大きめですが、その分効果も大。舌や声帯のリラックスもできるので、のど締め発声の改善にもつながります。

タングトリルは、巻き舌をしながら息を吐き続けるだけです。こちらも息の量を一定にするよう心がけてください。感覚をつかむまでは5秒も続きませんが、慣れると息がもつ限り続けることができます。まずは10秒を目安に、感覚をつかみましょう。

のど締め発声を解決する

高音を歌うと苦しそうに聴こえる、カラオケで音程の高い曲を歌ったら声がかれる。このような人は、発声するときにのどを絞める癖がついています。

高音の発声は、のどの脱力が欠かせません。無理に出そうとすると、のどに負担がかかり声がかれるのです。

のど締め発声を改善するには、Laga-Yaga発声が最適です。Laga-Yaga発声は、アメリカのボイストレーニング講師Eric Arceneauxが勧めるボイストレーニングのひとつです。

動画にあるように、Laga-Lagaと発声するだけでのどを絞める癖が改善されます。ポイントは、あごを動かさないこと。はじめは、あごに軽く手を当てて練習するとよいでしょう。

長年のど締め発声だった僕も、Laga-Yaga発声のおかげで癖が治りました。のどを絞めないで発声するだけで、楽に高音が出せるようになります。のどを絞める癖がある人は、ぜひ実践してください。

Tips

Laga-Yaga発声は、音階に合わせて練習します。始めたばかりでは音域も限られるため、高音が出ないかもしれません。苦しくなったり、のどに力んだりしたら、すぐに発声をやめましょう。無理に続けると、かえって癖が強くなります。あなたに合った音域で練習してください。

息漏れのある裏声を出す

人は、高音を出すときに輪状甲状筋と呼ばれる筋肉を使います。高い声を出すときに、鏡で口の中を観察してみてください。発声に合わせて、のどの天井部分がへこみませんでしたか?

輪状甲状筋は、声帯を引っ張ることで発声を手助けしてます。天井のへこみは、声帯を引っ張っているというわけです。引っ張られた声帯に空気がぶつかることで、高い音がつくられます。

イメージとしては、ピンと張ったギターの弦でしょうか。弦を引っ張る力が強いほど、高い音が出ますよね。人が高音を発声するときも、同じような現象が起きているわけです。

※実際には、音の出る仕組みは弦楽器と異なりますが、ここでは割愛します。

輪状甲状筋を鍛えるには、息漏れのある裏声が効果的です。

しげ

息漏れのある裏声ってどうやって出すの?

はじめに口を大きく開けます。口先は軽くすぼめてください。あとは、フクロウのように「ほー、ほー」と裏声で発声しましょう。これが、息漏れのある裏声です。

息漏れのある裏声は、輪状甲状筋を最も鍛えることができる発声です。発声したとき、輪状甲状筋だけを動かすので非常に効率的。ただの裏声よりも息を多めにすることで、のどに負担をかけず練習できます。

「ほー、ほー」という発声は、三重大学の弓場徹教授が考案したボイストレーニングです。彼のボイストレーニングは、YUBAメソッドという名で親しまれています。

彼の著書「奇跡のボイストレーニング」は、音域を広げるためのノウハウが詰め込まれています。僕も実践したところ、効果を実感できました。高音を出したい人には、オススメの一冊ですよ。

裏声で曲を歌う

しげ

ボイトレするなら楽しくやりたい

息漏れのある裏声は、あくまで効率よく輪状甲状筋を鍛える発声方法。ただの裏声では、輪状甲状筋を鍛えられないわけではありません。

反復練習は退屈だから苦手、という人にオススメなのが裏声で歌うこと。曲を歌いながら、楽しくボイストレーニングできます。

曲を歌うときは、なるべく裏声で歌うようにしてください。AメロやBメロは地声で構いませんが、サビは裏声で歌い切れるよう練習します。

何回も歌っていると、裏声の音域が広くなります。ある時を境に、低い音域を太い裏声で歌えるようになるはずです。これは、輪状甲状筋をかなり鍛えられた証。裏声の音域が広がると同時に、地声の音域も広がってるでしょう。

Tips

中には、最高音が高すぎる曲もあります。もし最高音を張り上げるような裏声で発声しなければならないのであれば、曲を変える、もしくはその音を歌わないようにしましょう。張り上げる発声は、のどに負担がかかるうえ、変な癖がつきます。歌いたくなる気持ちは分かりますが、のどと相談しながら練習してくださいね。

まとめ

ここでは、音域を広げて高音をだすボイストレーニングを紹介しました。

Point

  1. 腹式呼吸を身につける
    • 仰向けになって呼吸する
    • 肺の空気を吐き切る
    • 肺の空気を吐き切った後、息を止める
  2. 体幹トレーニング
    • 水平クランチ
    • フロントブリッジ
  3. リップロール
  4. タングトリル
  5. のど締め発声の改善する
  6. 息漏れのある裏声を出す
  7. 裏声で曲を歌う

音域を広げるためには、ただ高い声を出せばよいわけではありません。発声は、全身の筋肉を使います。音域を広げるためには、発声に必要な筋肉を鍛えなければならないのです。

はじめは、歌う体づくりから取り組みましょう。腹式呼吸の練習、体幹を鍛えるなどですね。腹式呼吸が身についたら、リップロールやタングトリルで息の量を調整します。

体ができあがってきたら、のど締め発声の改善、輪状甲状筋の活性化に力を入れましょう。ここまでくれば、音域の広がりを実感できるはず。あとは、あなたの課題に合わせてトレーニングメニューを調整してください。

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