ネタがないと言わせない!ライブMCを考える3つの秘訣と4つの禁忌

a cappella live mc

あなたはライブでどのようなMCをしていますか?

ライブでは曲にばかり気が行きがちですが、MCもまたライブの完成度に直結する重要な役割を果たします。上手なバンドは演奏だけでなく、MCも楽しく仕上がっているのです。

ここでは、ライブを成功に導くMCのネタ作りや避けるべき話題を紹介します。

MCとは

※MCを知っている人はスキップしても構いません。

MCとはライブの司会・進行の役割を果たします。ライブの流れを円滑に進めるために、バンドや曲のことを話したり、お客さんとコミュニケーションをとったりします。

ライブに来るお客さんは、あなたの演奏だけを楽しみにしているわけではありません。MCを通して伝わってくる個性もまた楽しみにしているのです。したがって、MCの質はライブの完成度に直結します。

残念ながら、単なる曲紹介だけしてライブが進むMCは、まったくおもしろくありません。お客さんを楽しませるためには、MCも磨かなければならないのです。

ネタの考え方

まずは、MCのネタを考えましょう。ここでは、次の4つに分けて紹介します。

Point

  1. バンドの世界観を練る
  2. 誰に話すのか決める
  3. 即戦力のMCネタ
    • 演奏する曲を話題にする
    • 自己紹介にストーリーをもたせる
  4. 避けるべきネタ
    • 身内ネタ
    • マニアックな話題
    • 練習不足を言い訳にする
    • 過度に自分を謙遜する

バンドの世界観を練る

thinking about a cappella

MCは、あなたの個性を表現する場です。にもかかわらず平凡な内容になるのは、バンドの世界観が固まっていないことが原因です。バンドとしての軸がぶれていては、何がしたいのかまったく伝わりません。バンドの世界観を練るために、メンバー全員で話し合いましょう。

具体的に何を話すべきかわからないという人は、次のことを参考にしてください。

Check

  • どのような雰囲気なのか
  • どのような音楽が好みなのか
  • 演奏している曲のジャンルは?
  • 何を目指しているのか
  • バンドの特徴は?
  • 誰にも負けない強みは?
  • どんな思いで活動しているの?
  • どうして結成したの?

バンドの世界観に正解はありません。誰かの意見を押し付けるのではなく、あなたたちが納得する世界観を見出してください。

誰に伝えたいか決める

thinking about target

世の中にはあふれる広告やCMは、誰に伝えるか明確に決めています。あなたが興味を持たない広告でも、設定されたターゲットには鋭く突き刺さるのです。

これは、MCにも応用できる考え方です。誰に話しているのかわからない、演奏者の言葉がフワフワしている。これらの原因は、誰に伝えたいか決めていないからです。お客さんの印象に残るMCをするには、ターゲットを明確にするよう心掛けなければなりません。

では、どのようにしてターゲットを決めればよいのか?

ターゲットを考えるときは、こんな人に聴いてもらいたい、自分たちの音楽はこんな人と相性がよさそうなど、イメージを膨らませると人物像が浮かんできます。僕たちであれば、次のような人をターゲットにします。

20代前半、学生(男性)

Pentatonixのようなグルーヴ感あふれるリズミカルなアレンジが好き。バラードよりもミドルからアップテンポな曲調を好んで聴く。ふだん歌う曲もリズム重視な楽譜が多め。ハーモニー重視なアレンジには物足りなさを感じる。邦楽・洋楽問わず歌っていたが、洋楽のカバーバンドが増えてきたため食傷気味。

即戦力のMCネタ

a cappella live mc

バンドの世界観とターゲットを決めてもMCのネタが思いつかない。そんな人は次の2つを考えてみてください。

Point

  • 演奏する曲を話題にする
  • 自己紹介にストーリーを持たせる

演奏する曲について話すことは鉄板ネタですね。お客さんの中には、あなたが歌う曲を知らない人もいます。正直なところ、知らない曲を歌われても興味がわきません。お客さんが聴くハードルを下げるためにも、曲紹介のネタは使い勝手がよいです。

曲の話題をするときは、ただの紹介にならないようにしましょう。これだけでは、発表会と変わりません。印象に残るMCにするために、アレンジのこだわりや聴いてほしいフレーズ、なぜ選曲したのかを伝えるとよいでしょう。

参考として、Pentatonixのライブの話をします。Justin BieberのLove Yourselfを歌うとき、Scottが次のように話しました。

「次に歌うLove Yourselfは、このツアーのためにアレンジしたんだ。僕たちのカバーを楽しんでもらえたらうれしいな。」

たった一言二言ですが、彼らの思いが伝わってきますね。「ツアーのためにアレンジした」という粋な計らいに、ついつい胸が躍ります。このように一言添えるだけでも印象が変わることを忘れないでください。

Tips

MCのネタはエピソードを交えると、より記憶に残ります。アレンジでの話し合いや選曲の背景など、あなたたちの個性とMCのネタを結びつけることで、演奏だけでは伝わらない部分も想像することができるのです。

曲紹介と同様に、自己紹介も個性的に仕上げたいもの。自己紹介にストーリーを持たせることがおすすめです。結成に至るまでの話やバンド名の由来など、あなたたちだけのストーリーを盛り込めば、誰にもまねできないMCネタができあがります。結成当時の自分たちを思い出しながら、ネタを考えてみましょう。

Tips

類をもって集まるということわざのように、人は似た者同士が集まります。これを応用して、お客さんが共感できるストーリーを話すことも効果的です。お客さんに共感してもらえれば、あなたたちのファンになってくれるでしょう。

避けるべきネタ

don't practice

おもしろいMCもあれば、つまらないMCもあります。つまらないMCの主な原因は、次の4つです。

NG

  • 身内ネタ
  • マニアックな話題
  • 練習不足を言い訳にする
  • 過度に自分を謙遜する

しげ

俺らのバンド、こう見えてもサークル内ではお笑い担当なんだよね。この前なんかもさ、〇〇が××しちゃってね。

身内ネタは、基本的に受けが悪いです。お客さんからしたら何を話しているのかわからないので当然ですね。学内やサークル内のライブでは構いませんが、外部のライブでは身内ネタを絶対にしないでください。

しげ

今日のリハでさ、セトリ確認してたらハウっちゃてね。押しちゃったから、おかずの確認ができなかったわ。

マニアックな話題も知識がなければ、何を話しているかわかりません。話している本人は楽しいかもしれませんが、お客さんは興味がありません。マニアックな話題から次につなげるのであれば問題ありませんが、自己満足で話すのであれば避けましょう。ライブの流れのためにどうしても入れたい、というのであれば専門用語はわかりやすく説明しましょうね。

しげ

テスト期間と被ってしまい、あまり練習できませんでした。どうか温かく見守ってください。

自信がない表れなのか、たまに練習不足を言い訳にするバンドを見かけます。お客さんはあなたたちの演奏を楽しみにしてます。にもかかわらず、「練習できなかった」と言い訳されては気分がよくありません。ライブの日程はすでにわかってるので、本番には仕上がるように計画を立てられるはずです。練習不足を言い訳にしないように、日ごろから練習してください。

しげ

僕たちみたいな下手なバンドを聴いてくださって、ありがとうございます。

日本では謙遜が美学とされる風潮があります。その風潮こそ否定はしませんが、過剰な謙遜はうすら寒いです。枠が限られるライブではオーディションや選考がつきもの。ステージに上がることは、ほかの人たちに認められている証拠です。過剰な謙遜は、ライブに携わっている人やお客さんに失礼です。ライブに出れるあなたは、きちんと実力があります。堂々と胸を張ってMCをしてください。

まとめ

ここで、MCの考え方について簡単におさらいします。

Point

  1. バンドの世界観を練る
  2. 誰に伝えたいのか決める
  3. 即戦力のMCネタ
    • 演奏する曲を話題にする
    • 自己紹介にストーリーをもたせる
  4. 避けるべきネタ
    • 身内ネタ
    • マニアックな話題
    • 練習不足などの言い訳
    • 過度に自分を謙遜する

MCは音楽と同様に正解がないので奥が深いです。ライブをある程度経験すると、ひとつの型が見えてきます。しかし、型にとらわれる必要はありません。あなたたちの鉄板ネタを挟みつつも、新しいことに挑戦することもおもしろいでしょう。お客さんに楽しんでもらうためにも、MCのネタを練ってください。

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