コーラス(アカペラ)初心者がハモるために必須な9つの練習

a cappella chorus tutorial

アカペラをしているあなたは、コーラスの音が取れないと悩んでいませんか?

アカペラの醍醐味のひとつは、ハモることです。中でもコーラスは、ハモりのエキスパートでしょう。彼らなくしては、アカペラが成り立ちません。

きれいなハーモニーをつくるためには、相応の練習が必要です。中途半端な練習では、ほかのパートに音がつられたり、音程が迷子になったりします。

ここではコーラスを歌うための基礎練習について紹介します。初心者が悩みがちな音程についても、きっと解決できます。ぜひ参考にしてください。

個人練習

a cappella personal lesson

ほかのメンバーときれいにハモるためには、個人練習が欠かせません。ここでは、音程とリズムを叩きこんで全体練習の準備をします。

Point

  1. midiを聴きながら音程を覚える
  2. ピアノやキーボードを使って音程を確認する
  3. メトロノームを使ってテンポを覚える
  4. ほかのパートを流しながら歌う

midiを聴きながら音程を覚える

音程を覚えるには、midiなどの練習用音源を用意します。音源は、下に掲載するようなもので構いません。

覚えたいパート以外の音量を下げたり、覚えたいパートの楽器を変えると聴きやすくなります。覚えたいパートだけを流す音源でも構いません。あなたが練習しやすい音源を使ってください。

ここでは、1st, 2nd以外の音量を下げた音源をそれぞれ用意しました。

音源を聴きながら、音程を覚えます。はじめは、聴きながら楽譜を目で追いましょう。どのように曲が展開していくか頭に入れておけば、音を覚えることも楽になります。

大まかに把握したら、音源に合わせて鼻歌を歌います。鼻歌が慣れたら、声に出して歌います。すでにスキャットやシラブルを決めている場合は、それらを歌いましょう。

まだ決めていない場合は、「ら」や「な」など歌いやすい発音を使います。一曲通して歌えるまで、繰り返し練習してください。

Tips

音程が正しいか判断するために、あなたの耳を使います。音感がなくても問題ありません。人の耳は、とても繊細です。ちょっとした違和感も、意外と気づくものです。あなたの声と音源が重なって聴こえるようであれば、正しい音程で歌えています。もし違和感を感じるのであれば、正しい音程ではありません。繰り返し歌うことで、違和感を減らしていきましょう。

ピアノやキーボードを使って音程を覚える

全体を通して歌えるようになっても、音程があまい部分がいくらかあります。音程の上下があるフレーズやとなりの音が近いフレーズを見直してください。このようなフレーズは、音源を聴いただけでは覚えきれません。

練習したいフレーズの音程を確認するために、ピアノやキーボードを使います。スマートフォンのアプリで十分です。まずは、ピアノで確認したいフレーズを弾きます。次に、ピアノに合わせて歌います。

はじめは、ゆっくり歌いましょう。一音一音を丁寧に歌うことで、音程を確実に覚えていきます。音程があっているようであれば、徐々にテンポを戻します。最終的に、元のテンポで歌えるようにしましょう。

Tips

ひとつのフレーズが終わったら、次のフレーズへ。音程があまい部分をひとつずつ確実になくすことで、正しい音程が身につきます。不安な部分をすべて確認したら、一曲を通して歌ってみてください。はじめの頃とは比較にならないほど、歌いやすくなっていますよ。

メトロノームを使ってテンポを覚える

音源と一緒に歌えば、基本的にテンポはズレません。しかし音源を使わないで歌うと、途端にテンポが不安定になります。

音源を使う練習では、音程に集中していたため仕方がありません。ここでは、テンポに集中して練習するためにメトロノームを使います。

たいていの作曲・編曲ソフトは、メトロノームを鳴らす機能があります。これを鳴らしながら、一緒に歌います。

音源とは別にメトロノームを使うのは構いませんが、ふたつのタイミングを合わせる手間がかかります。余計な手間を省くためにも、編曲ソフトでメトロノームを鳴らしましょう。

Tips

メトロノームに合わせて歌うときは、拍を意識して練習します。拍を意識して歌うと、不安定なテンポの部分がわかってきます。サビなどの盛り上がる部分は、テンポが速くなりがちです。曲の流れをくずさないためにも、身体でテンポを覚えましょう。

ほかのパートを流しながら歌う

残念ながら、個人練習と実際のアカペラは、かけ離れています。アカペラは、複数の声が合わさって初めて成り立ちます。

ここで生じる問題は、ほかのパートに音程がつられることです。これまでの練習は、あなたのパートに集中しているため、このまま全体練習に挑んでは音程が迷子になるでしょう。

ここでは、全体練習の準備として、ほかのパートと一緒に歌う練習をします。練習用音源には、これまでとは少し異なるものを用意します。

練習用音源には、すべてのパートが同じ音量で流れるものを使います。これまでの練習とは打って変わって、歌いにくい音源ですね。

基本的には、音源と一緒に歌いましょう。音程とテンポが、きちんと覚えているようであれば難なく歌えるはずです。もし不安な部分があったら、さかのぼって練習しましょう。音程がずれるならピアノを使う。テンポがずれるならメトロノームを使う。

地味な反復練習の先に、圧倒的なハーモニーがあります。はじめは時間がかかる練習ですが、コツをつかめば効率よく進めるはずです。経験を積めば、音感やリズム感が身につきます。あきらめず、コツコツと練習してください。

全体練習

a cappella group lesson

これまでの練習は、すべて全体練習のためにあります。ここでは、上手なアカペラを演奏するために必要な練習を紹介します。

Point

  1. スキャット・シラブルを決める
  2. 不安な部分を洗い出す
  3. 部分練習をする
  4. 全員で一曲を通して歌う
  5. 3と4を繰り返す

スキャット・シラブルを決める

※すでにスキャット・シラブルを決めている人は飛ばしても構いません。

スキャット・シラブルとは、コーラスが歌う「あ~」や「う~」などの歌詞です。これらは、曲の印象を左右するものなので、可能なら全員で決めてください。

歌う曲やアレンジによって、スキャットやシラブルの相性があります。アップテンポな曲に「とぅん~」と鼻に響かせるスキャットに合いませんよね。逆も然り、バラードに「うぉ~」と雄たけびのようなスキャットも合いません。

Tips

スキャット・シラブルを決めるときは、メンバー全員で「あーでもない、こーでもない」と話し合いましょう。ひとりひとり感性や価値観が異なります。みんなの感性が合わさると、きっとおもしろい楽譜ができあがるはずです。

話し合いで決めたスキャットやシラブルは、歌ってみると印象が変わります。よい意味で変わるものもあれば、悪い意味で変わるものもあります。

歌って納得いかなければ、またみんなで話し合いましょう。練習を進めるにつれて変化していくことも、アカペラの楽しさですよね。

個人練習での成果を確認するために、一回は全員で合わせましょう。なんとなく形になれば十分です。詰まってしまったら、途中で止めても構いません。何回か通して歌うと、不安な部分や苦手なフレーズが見えてきます。特に音程とテンポに注目しましょう。

できなかった部分は、後で振り返ることができるようにチェックしてください。このチェックをもとに、部分練習を進めていきます。

部分練習をする

できなかったフレーズの音程をピアノやキーボードで確認します。正しい音程に合わせてみんなで歌ってください。個人練習と同じように、一音一音を丁寧に歌います。

ゆっくり歌うことを忘れないでください。ピアノで弾く和音と聴き比べて違和感を感じるのであれば、正しい音程で歌えていません。より細かく聴くときは、コーラスだけで歌うとよいでしょう。

Tips

コーラスの人たちは、みんなで歌うようにします。音程がずれる原因は、複数人で歌うため音程がつられてしまうことにあります。ひとりずつ音程を確認することは、個人練習と変わりません。せっかくみんなで集まっているので効率よく練習してください。

テンポを確認するときは、ボイスパーカッションに頼んでリズムを刻んでもらいましょう。ボイスパーカッションにも合わせられないときは、メトロノームを使います。

音程の部分練習と同じく、はじめはゆっくり歌います。テンポを意識しながら歌うようにしてください。練習しているテンポが体になじんできたら、徐々に元のテンポに戻していきます。本来のテンポでもズレずに歌えれば合格です。

以上の練習を不安定な部分がなくなるまで繰り返します。地道な練習なので楽しくないかもしれません。しかし、反復練習こそ上達への近道です。できるまであきらめずに取り組みましょう。

全員で一曲を通して歌う

練習の仕上げに、全員で歌います。部分練習でつめてきたフレーズができているのか確認しましょう。ひとつひとつを区切ると歌えたフレーズも、一曲を通して歌えなければ意味がありません。

まだ不安定なフレーズがあるなら、部分練習に戻ります。基本的に、部分練習と全体練習の繰り返しです。

注意点がひとつあります。一曲を通す練習ばかりにならないようにしてください。部分練習は、地味な練習の繰り返しです。

一方、一曲を通して歌う練習はとても楽です。歌いきると、なんとなく仕上がったように聴こえます。残念ながら、部分練習をしなければ絶対に上達しません。もし上達したいのであれば、部分練習を怠らないでください。

まとめ

ここでは、アカペラのコーラス初心者に向けて練習方法を紹介しました。

Point

  1. 個人練習
    • midiを聴きながら音程を覚える
    • ピアノやキーボードを使って音程を確認する
    • メトロノームを使ってテンポを覚える
    • ほかのパートを流しながら歌う
  2. 全体練習
    • スキャット・シラブルを決める
    • 不安定な部分を洗い出す
    • 部分練習をする
    • 全員で一曲を通して歌う

アカペラを始めたばかりであれば、一曲が完成するまで時間がかかるはずです。しかし、かけた分の時間はあなたの経験になります。練習やライブを通して、アカペラの要領をつかめます。

基礎を反復した先に、効率のよい練習があります。いきなり効率を求めないで、じっくりと練習に臨んでください。

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