基礎から学ぶ!ベース(アカペラ)初心者が実践するべき3つの練習

a cappella bass tutorial

アカペラをしているあなたは、ベースのやり方がわからないと悩んでいませんか?

ベースでもしない限り、低い声で歌うことはありません。どのようにして音を出すのか、どのようにして響かせるのか、どのような練習をすればよいのか。このような疑問が生まれるのは当然でしょう。アカペラを始めたばかりのころ、僕もまったく歌い方がわかりませんでした。

ここでは、そんな悩みを解決するために、ベースのやり方から一歩リードするための練習方法まで紹介します。僕の経験談だけではなく、8年以上ベースを歌っている友人や先輩などの意見もまとめてあります。ぜひ参考にしてください。

音の出し方

ベースをするには、低い声を出す必要があります。まずは、ベースとして歌うために低い声に慣れましょう。

Point

  1. 低い声をまねする
  2. ベースの音を出す
  3. 自分の音域を知る

低い声ををまねする

低い声の出すには、声まねが手っ取り早いです。オススメは、RADIO FISH(オリエンタルラジオ)の”PERFECT HUMAN”。あなたも一度は耳にしたことがあるはずです。

あっちゃん(中田敦)が、サビで”PERFECT HUMAN”と歌います。これをまねしましょう。低い声をまねると、自然と低い声を出す口やのどの形が身につきます。きっと、あなたの口の中は少し広がり、のど仏は下がったはずです。この状態でベースの音を出します。

Tips

ベースをするには、口の中とのどに広い空間が必要です。声まねしたときの口の状態を忘れないでくださいね。

ベースの音を出す

ベースの音を出すために、音程を意識しながら歌います。ピアノやキーボードなどの音に合わせながら歌うとよいでしょう。口とのどを広げながら、『どぅん~』と歌います。『ん』と発音したら、口が閉じますね。このまま、鼻歌のように音を伸ばしてください。

弾いた音と同じ音で歌えていれば、ふたつの音が重なって聴こえます。違和感を感じるのであれば、合っていません。違和感が感じなくなるまで、音程を調整してください。

音程があっているか確認できたら、徐々に音を下げていきます。半音ずつ下げていくと、余裕をもって歌えるはずです。音が下がるにつれて、口やのどが力みがちです。変に力が入る癖がつくと、後々困ります。リラックスして歌ってくださいね。

Tips

中には、ピアノやキーボードよりも声に合わせると音程を見つけやすい人もいます。どうしてもわからないようであれば、音感のある友達や先輩に歌ってもらいましょう。

しげ

僕もよく手伝ってもらってたよ

自分の音域を知る

音程を下げていくと、あなたの限界が見えてくるはずです。限界の音は、かすれていてよく聴こえません。この音が、あなたのもっとも低い音となります。

歌うとわかるように、もっとも低い音は使い物になりません。アカペラのベースとして歌える音は、最低音の半音、もしくは一音高い音です。

かすれた最低音をアカペラに取り入れても、きれいな和音ができません。ベースは、和音の土台をつくるパートです。無理せずに、余裕のある音程で歌いましょう。

響かせ方

人は、口(口腔)や鼻(鼻腔)などの空間を使って音をつくります。響きについても、同じ原理です。これらの空間に音を拡げることで、響きのある音が生まれます。

Point

  1. 口(口腔)に音を響かせる
  2. 鼻(鼻腔)に音を響かせる

口に音を響かせる

口の中を広げるために、顎を少し下げます。口は閉じたままにしてください。口の開きは、食べ物をかむ程度で十分です。このまま、口の上側に音をぶつけるように歌います。

のどから出る音を、頭へ飛ばすイメージで歌うとよいかもしれません。口の中が、ビリビリと震えるようであれば成功です。これまでと違う音の響きを実感できます。

Tips

できない人は頭の上に手を置いて歌ってください。人は触れられている部分を意識します。この状態だと、頭の上を意識しながら歌うことができるはずです。結果、のどから出た音が口の上側にぶつかります。

鼻に音を響かせる

鼻に響かせるには、鼻歌を歌います。このとき、鼻から息が抜けていくのがわかりますね。では、徐々に顎を下げていき口を広げていきましょう。口の広がりに伴って、鼻から出る息の量も減っていきます。ただの鼻歌から、響きのあるベースに変わったのが実感できますね。

響きのあるベースのためには、この状態を維持しながら歌わなければなりません。音をぶつける方向や口や鼻の広がり、息の量など細かく調整します。繰り返し練習して、響きのある音をつくりましょう。

アタック音が強いベースのやり方

ベースのアタック音は、唇と声でつくります。やり方は簡単。『どぅ』と発音した直後に、口を閉じるだけです。『ん~』の音は、鼻から抜きましょう。ボイスパーカッションの経験がある人は、有声のバスドラムをイメージするとできるはず。

Tips

アタック音の強さは、『どぅ』と発音する強さで調整できます。重いアタック音が欲しければ、勢いよく発音しましょう。

練習方法

アカペラのベースとして歌うなら、単に低音を出すだけでは足りません。ハーモニーを下から支えるためにも、音程・リズムともにしっかりと覚えられる練習を紹介します。

Point

  1. midiを聴きながら音程を覚える
  2. メトロノームを使ってリズムを覚える
  3. ほかのパートを流しながら歌う

midiを聴きながら音程を覚える

はじめに取り組むべき練習は、音源を聴きながら歌うことです。練習用音源の例を下に掲載しておきます。

 

ベース以外のパートの音量を下げると、歌いやすいです。まわりの音が気になるようであれば、ベースのみの音源でもよいでしょう。音源に合わせて歌えるように、繰り返し練習しましょう。

全体を通せるようになったら、部分練習をします。サビの前やメロの切り替わりなどでは、動きのある音の並びが多いです。注意して聴いてみると、音が上がり切れていなかったりと、音程が不安定なことに気づきます。

まずは、正しい音程をピアノやキーボードで確認しましょう。弾いた音に合わせて、ゆっくり歌います。ポイントは、一音一音ていねいに歌うことです。

音が安定したら、録音して聴いてみましょう。録音した音をピアノで確認します。音が重なっていればOK、違和感を感じるのであればもう一度練習します。不安な部分がなくなるまで繰り返せば、安定した音程で歌うことができます。

メトロノームを使ってリズムを覚える

ライブなど人前で歌うと緊張も相まって、どうしてもリズムが早くなりがちです。安定したリズムで歌えるために、メトロノームを使って練習します。

先ほどの音源に合わせてメトロノームを鳴らします。たいていの作曲・編曲ソフトにはメトロノームを鳴らす機能が備わっているはずです。作曲ソフトを持っていなければ、持っている人に音源をつくってもらいましょう。曲のリズムに合わせてハイハットが鳴っている音源で十分です。

ほかのパートを流しながら歌う

アカペラを始めたばかりであれば、ほかのパートに音程・リズムを引っ張られることもあります。ベースが不安定では、ほかのパートを支えることができません。

個人練習のうちからベース以外のパートを聴いておくと、全体練習が楽になります。練習用の音源には、すべてのパートが同じ音量で流れるものを用意しましょう。

 

ほかのパートが流れることは、思った以上にややこしいですよね。みんなで合わせたときにも、安定して歌えるように繰り返し練習してください。

音程が不安であれば部分練習をする、リズムが崩れるのであればメトロノームを使う。必要に応じて、前に戻りつつ慣れていきましょう。

低い声を出せばよいわけではない

いかに低い音を出せるか。自身の低音域は、ひとつのステータスです。理論上、人の音域は高音域は広がるものの低音域は広がりません。広がったとしても、半音から一音程度です。

低い声を出せる人は、それだけで才能があります。僕自身、音域がせまいので声が低い人を尊敬します。

しかし、低音を出せることがベースのうまさに直結はしません。音色の質や音の響き、グルーヴやリズム感など、上手なベースになるためには低音以外にも磨くべき技術がたくさんあります。ベースの指導を受けたときも、音域のことについては触れられていません。

これからベースを始める人やベースを練習している人は、低音に固執するのではなくアカペラの土台を支えるベースとして練習することを強くおすすめします。

ベースは声が低くなくてもできる

先ほどにも書いたように、ベースは低音がすべてではありません。音域の狭い僕もベースをしています。女声だけのギャルバンにもベースはいます。The Sing off Season 5に出場したTracesのベースの人は、そのへんのベースマンよりも断然上手です。

確かに、低音がしっかりと出せるベースは魅力的です。僕も自身の音域については常々思うところがあります。

しげ

あと一音低ければアレンジの幅が広がるのに…

しかしながら、人の低音域は生まれながらにして決まっています。ベースをするには、配られたカードで戦うしかありません。

低音が出ないベースとして生き残る方法。そのひとつは、声・音の響きで勝負することです。響いているベースがあると安心して歌えます。決して低くはないけどハーモニーを包み込んでくれる、支えてくれる。あなたもこのような経験がありませんか?

アカペラをする人は、ベースの人に低音ではなく安定した演奏を求めています。いくら低音が出るからと言っても、聴こえてこなければ意味がありません。音程が安定しなければ、和音も不安定になります。

しげ

どぅん どぅん どぅん どぅん
確かに低いけど音が届いてこないな…

もり

音域に自信がない人は、声や音の響きを磨くことをおすすめします。もちろん、低音が出る人も響きを大切にしてください。低音が出るうえに、響きもある。鬼に金棒ではありませんか。

響くようになれば、次のステップに進めます。リズムの感じ方を磨く、グルーヴのある歌い方を鍛える。技術を身につければ、それだけ見えてくることがあります。あれもこれも手を出すのではなく、ひとつずつ着実に身につけてください。

まとめ

ここでは、ベース初心者にむけて音の出し方や練習方法を紹介しました。

Point

  1. 音の出し方
    • 低い声をまねする
    • ベースの音を出す
    • 自分の音域を知る
  2. 響かせ方
    • 口(口腔)に音を響かせる
    • 鼻(鼻腔)に音を響かせる
  3. 練習方法
    • midiを聴きながら音程を覚える
    • メトロノームを使ってリズムを覚える
    • ほかのパートを流しながら歌う

声の低いベースは魅力的です。しかし、ベースは低音だけではないということを忘れてはなりません。いくら声が低くとも、聴こえてこなければ意味がないのです。

音域に自信がない人は、はじめに声や音の響きを磨いてください。音の響きは、安定したベースに必要なことです。音が響くようになったら、おのずとその先が見えてきます。一歩ずつ確実に進めば、あなたも頼もしいベースになれるはずでしょう。

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